クリニック 名古屋ちくさヒルズ

脳脊髄神経疾患に対する幹細胞塊脊髄腔内投与について

脳脊髄のイメージ

単独または幹細胞点滴との併用

当院ではすでに脳脊髄神経疾患に対する幹細胞塊脊髄腔内投与を開始しております。 幹細胞塊を脊髄腔内へ直接届けることで、神経環境の改善や炎症の抑制が期待され、 従来の治療だけでは十分な改善が得られにくい症状に対して、新たな選択肢となる治療です。

また、脊髄腔内投与の前後に幹細胞点滴を併用することで、治療の相乗効果を得ることを目的としています。 点滴によって全身に行き渡る幹細胞と、脊髄腔内へ直接投与される幹細胞塊を組み合わせることで、 さまざまな脳脊髄神経疾患に対して、より広い範囲でのサポートが期待できます。

幹細胞点滴では、患者さまの状態に応じて 1億個または2億個の幹細胞を使用します。

幹細胞HALによる治療後リハビリ

当院では、幹細胞治療後の機能回復を最大限に引き出すことを目的として、 ロボットスーツHAL(Hybrid Assistive Limb) をすでに導入し、治療後リハビリとして活用しています。

HALは、装着者の身体から発する微弱な生体電位信号を読み取り、患者さまが「動かそう」と意図した運動をアシストする医療ロボットです。 この仕組みにより、脳・脊髄から筋肉への神経伝達を促し、 正しい運動パターンの再学習と神経回路の再構築 を目指すリハビリが可能となります。

幹細胞治療後にHALを併用することで、 神経修復を目指す治療運動学習を促すリハビリ を同時に進められるため、 脳脊髄神経疾患における機能改善が期待されます。

当院では、患者さまの状態に応じてHALプログラムを組み立て、 歩行訓練・立位保持訓練など、目的に合わせたリハビリテーションを実施しております。